
妖狐×僕SS 短編集☆
第6章 囚われの女
平日の日中は学生たちはもちろん学校へ
「大変だねぇ」などと言いながら
大人組はラウンジでグダグダしていた
「あれ? 野ばらちゃんは?」
と、呟くと
「副業で忙しいみたーい」
と、残夏がこたえ「因みにそーたんは自室のちよたん写真館にいるよ☆」
「あぁ...相変わらず、だね」
思わず苦笑いをこぼす
「写真か! 撮った10年後に見るという辱めはなかなかのドSだな!」
「あぁ、蜻蛉様も相変わらずだわ」
なーんて変態さんに返してやれば
「その冷えた視線 悦いぞ悦いぞー!」
などと喜んでいる。
どんだけ変態よ
「ねー、残夏。あの人、実はドMなんじゃないの?」
と、耳打ちすると
「ボクもそう思う♪」
あぁ やっぱり?
こんなのが毎日で
でも何故だか飽きることはなかった
むしろ楽しかった
それはやっぱり
この人達のことが好きだからなんだなぁ
って思う
けどそれを無邪気に楽しいと思えたのは
その日までだった
