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涙話 -Beeindruckt sein-

第1章 仮面夫婦生活

その後、俺はレコードショップに何度か通ったんだけど、
女性は頻繁に店へ来ていた。

見かける度に俺の趣向のCDを手に持って見ていて、

同じ趣味として嬉しいな…

と思い、
もう何度目かという時に思いきって女性に話しかけてみた。

ちなみに、その時には一目惚れとかそんな気持ちはなかった。


「あのー…、そのバンド良いですよね」

「え、あ…ハイ」


突然話しかけたので驚かせてしまったようだった。


「あ、いきなりすいません…。音楽の趣味が合いそうだったので」

「いえ、大丈夫ですよ。
時々来られている方ですよね??」

「あ、バレてましたか(笑)会社から近いんですよ~」


そんな感じの軽い会話を女性(後の嫁)としていた。


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