
4年分の愛を君へ
第1章 再会
スミレ先輩は1年半前、
つまりスミレ先輩が4年生の時の1月。
アメリカに留学した。
3学期が始まり、先輩が留学した事を知った。
同学年のなかでも留学の事を知っていた人はほんの数人で予告もなしに僕の前から姿を消した。
1年半会わないなら忘れられるかもしれない、
そう思った。
だからこの1年半の間、好きでもなかった恋人作りに専念した。
童貞だって2人目の彼女にあげた。
そんな思いまでしたのに、先輩が僕のなかから消えることはなかった。
スミレ先輩、今でも僕はあなたが好きです。
