
4年分の愛を君へ
第1章 再会
「なー、早川。
スミレ先輩、今日帰ってくるらしーぜ?」
「それがどーした?
俺には関係ないだろ。」
「またまたそんな事言っちゃって~。
1年半ぶりの彼女だぞ?w」
「お前まだそんな事言ってんのか?
もう4年も前の事だぞ。
それに付き合ってねーから。」
俺の名前は早川マサト(ハヤカワマサト)、高2。
さっきから横でギャーギャー騒いでるのは同じクラスの横山リュウヘイ(ヨコヤマリュウヘイ)。
「そんな事言って、ホントは好きなんじゃないの?
スミレ先輩の事?w」
「ばか。アホかお前。」
俺は握っていた教科書でリュウヘイの頭を叩くと自分の席へ戻った。
季節は梅雨なのに今日は夏みたく暑い日だ。
