
4年分の愛を君へ
第1章 再会
スミレ先輩、帰ってきたのか。
1年半か、長かったな…。
俺は高2で先輩は高3。
何で神様は俺達を同い年にしてくれなかったのかなぁ……。
「はぁ……」
俺は深くため息をついた。
「どーしたの、マサト?」
「別にどーもしてないよ。」
この子は坂本チカ(サカモトチカ)。
ここは幼稚園から大学まで付属する凜成(リンセイ)学園。
チカは中学受験をしてこの学校に入学した。
中1から高2の今まで運命のように5年連続同じクラスの唯一の人。
女子の中でも一番仲が良く、頼れる人。
ちなみに俺は小学校からここに通っている。
「そんな風には見えないけど?
もしかしてスミレ先輩?w」
「お前までそれを言うかw」
