
4年分の愛を君へ
第3章 学園祭
数週間経ち、学園祭がやって来た。
「人多いな。真夏のうえにこの熱気って余計暑くなるわ。俺死にそぉ……。」
リュウヘイは1日目の午前だと言うのにもうすっかりバテていた。
毎年夏に開催されるため無料で水やお茶を配っている。
それにしても毎年思うけどこの学園祭は本当に大規模。
そもそも凜成学園じたい規模がバカでかい。
毎年3日間で約1万人が来場する。
「死ぬなら俺の見てないところで死ねよ。」
「それひどくね?仮にも親友だぞ?」
「仮な、"仮"」
でも死ぬほど暑いのも事実だ。
今日の最高気温何度だっけ……。
