テキストサイズ

君がいたから-優輝ver.-

第1章 入学

そこから、全てが始まったといっても過言ではない。

高校デビューなんて言うと鼻で笑われるかもしれないけど・・

恋愛、勉強、遊びに部活!!
全てが俺を輝かせてくれそうなドキドキ感が俺を奮い立たせてくれていた。

そして、教室に入ると、そこには謎の美少女が
窓際で静かに読書して・・・

・・なんてことがあるわけがなかった・・。


「あ、優輝じゃーん!え、なにー!?一緒のクラス!?まじでかー!なにそれちょー奇遇ー!!」

バシンバシンと背中を叩くこの女。

斉藤あかね。
こいつとは中学から一緒なんだけど・・。
見ての通り活発すぎて少々うるさい。
犬みたいな女だ。
俺は猫みたいなおしとやかな子がいいんだけどなぁ・・。

まぁ・・・こいつがいるくらいだから、そんな子いるわけないか。
このクラスはダメだな。
アウトアウト。

「まぁお前がいるってのはよーくわかってたことだから?驚きもしねえけど?」

「うわぁ、言っちゃったよ、言ってのけちゃったよ!!」

「うるせえワンコロ!」

「あ、ひっどい!今それいう!?」

「毎日ジャンクで肉系しか食べないんだから犬でいいだろ。」

言いながらも俺が腰を下ろした。
適当に座ったから誰の席って確認してなかったけど・・
まぁ、ここの主がきたらどけばいいか。
そのときに謝ろう。


「あ・・あの・・っ!」

後ろからオドオドした美声が聞こえてきた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ