
君がいたから-優輝ver.-
第2章 会話
「沙彩ちゃんが無地の下敷きに書いてくれるってこと?」
「そうです!そうなんです!」
「あー、いいねそれ!私と優輝と沙彩ちゃんに1枚ずつおそろいにしたいなー」
「あ、それいいね。俺とあかねだけ同じの持ってるとへんだしな。」
「じゃあ、3人分、よろしくねっ!」
「あ、はいっ」
うーん・・。
それにしても、これが聞きたかったのかな。
違うような気がするんだけど・・。
まぁ、本人が笑ってるし追求しなくてもいいか。
笑いながら帰る準備をしてレジに向かう。
支払いはもちろん、あかねもちで。
俺のとあかねのを払うだろうから、俺が沙彩ちゃんのを払うつもりでいたら、あかねがきっちり3人分払ってくれていた。
「なんか悪いな」
「ううん、今日一日で結構買わせちゃったし、今からゲーセン代出してもらうし?」
「ふざけろクソ犬!!」
「ぎゃいいいん!」
俺とあかねのやりとりを見てあかねの右側を歩きながら笑っている沙彩ちゃんに、また興味が湧いた。
もっと仲良くなりたい。
いや、興味なんてものではない。
これは・・・。
願望。
