
君がいたから-優輝ver.-
第3章 痛み
「そうか、ありがとな。でも、俺はあのバカーズを停学。悪けりゃ退学に押しやりたいんだ。」
「・・できるんですか?」
「新入生をいたぶりました、なんてことあったら大変な騒ぎだからね。しかも、あのバカーズのボスはかなりやらかしてるみたいだからね。」
「それに、私のお母さんがいるもん!」
あかねがドン!と胸を叩いた。
やめろ、いろんな意味で恥ずかしい。
「そうだな。」
「え、どうしてですか・・?」
「あかねの母親は、教育委員会の会長さんだよ。父親は弁護士だったか。」
「うん!」
そう、こいつは意外と七光り系女子なのです。
ああ腹立つ。
