
君がいたから-優輝ver.-
第5章 気持ち
「そうですね・・どこから話せば・・」
「最初からお願いできる?」
はしょった方が早いとは思うが・・
でも、全貌が明らかでないと、何もわからないこともあるしな。
「わかりました。重たい話になりますけど・・」
「いいよ、聞きたいから。優輝も私もしっかり聞くよ」
「はい・・。私、友達っていうものがどういうものなのかわからないんですよね・・・。前カラオケに行く道で昔話をしたのをおぼえていますか?あれが原因で、人との距離感っていうものがわからなくて・・・。」
すると、沙彩ちゃんは心配そうにこちらに視線を投げてきた。大丈夫だ、ということを伝えるようにしっかりと頷く。
「・・詳しく話すのなら、昔信じていた友達に裏切られたっていう部分が大きいですね。そこからは、本心でぶつかってだめなら、相手が望む存在に自分がなろうって考えることにしたんです。」
空気の重たさは確かに話の内容からして、いくらか重たさがあるような気がした。
でも、それは沙彩ちゃんが悪いわけではない。
恐らく、悪いとすればその当時、沙彩ちゃんの周りにいた人達だろう。
誰も本当の部分を見てはくれなかったせい。
悲しい、辛いなんて言葉じゃ言い表せられない。
そんなの・・。
「そう決めてから、私は一人になったことはありません。でも、それと同時に本当の友達と言える存在もいなくなったんです。周りにいる子は、自分が困った時にだけ私を頼ります。困ってないときは私は空気と一緒。
そこに存在する無害なもの・・。
つまり・・それほど友達がいないっていうのは、本当の意味で友達とよべる人はいないっていう事です。表面上、形上での友達っていう存在はいるけど、ありのままの私を見てくれる、受け入れてくれる人はいないというか・・そんな感じです・・。」
数秒だけ押し黙るあかねと俺。
何をいっていいかわからないようなあかねを見て、俺が口を開いた。
「最初からお願いできる?」
はしょった方が早いとは思うが・・
でも、全貌が明らかでないと、何もわからないこともあるしな。
「わかりました。重たい話になりますけど・・」
「いいよ、聞きたいから。優輝も私もしっかり聞くよ」
「はい・・。私、友達っていうものがどういうものなのかわからないんですよね・・・。前カラオケに行く道で昔話をしたのをおぼえていますか?あれが原因で、人との距離感っていうものがわからなくて・・・。」
すると、沙彩ちゃんは心配そうにこちらに視線を投げてきた。大丈夫だ、ということを伝えるようにしっかりと頷く。
「・・詳しく話すのなら、昔信じていた友達に裏切られたっていう部分が大きいですね。そこからは、本心でぶつかってだめなら、相手が望む存在に自分がなろうって考えることにしたんです。」
空気の重たさは確かに話の内容からして、いくらか重たさがあるような気がした。
でも、それは沙彩ちゃんが悪いわけではない。
恐らく、悪いとすればその当時、沙彩ちゃんの周りにいた人達だろう。
誰も本当の部分を見てはくれなかったせい。
悲しい、辛いなんて言葉じゃ言い表せられない。
そんなの・・。
「そう決めてから、私は一人になったことはありません。でも、それと同時に本当の友達と言える存在もいなくなったんです。周りにいる子は、自分が困った時にだけ私を頼ります。困ってないときは私は空気と一緒。
そこに存在する無害なもの・・。
つまり・・それほど友達がいないっていうのは、本当の意味で友達とよべる人はいないっていう事です。表面上、形上での友達っていう存在はいるけど、ありのままの私を見てくれる、受け入れてくれる人はいないというか・・そんな感じです・・。」
数秒だけ押し黙るあかねと俺。
何をいっていいかわからないようなあかねを見て、俺が口を開いた。
