
君がいたから-優輝ver.-
第6章 好き?嫌い?
あかねは沙彩ちゃんが謝りだした後すぐに戻ってきて笑顔で沙彩ちゃんの背中をさすってあげた。
「私達のために泣いてくれたんだね、ありがとう」と言って。
泣けないあかねの代わりに沙彩ちゃんが泣いてくれた。
あかねは妹に申し訳なくて泣けるわけがないと、前に言っていたからちょうどいいのかもしれない。
「それはそうと。あのさ、暗い話はこれで終わりにして、いい話を思い出したの!」
あかねはニパニパと笑って話を続ける。
「実はね、来月夏祭りがあるじゃん!それに3人でいかない?」
「夏祭り・・ですか・・?」
涙声の沙彩ちゃんは鼻をすすりながら返答する。
「うん。ね、優輝どう?」
「いいけど。」
「じゃあ決まりだね!」
それにしても、入学してすぐに夏祭りなんて普通ならそう有り得る話ではないだろう。
これは、俺らが通っている高校の制度のおかげともいえる。
6月生として入学した俺らは、夏休みなんてものは存在しないかわり、秋休みがある。つまり、俺らからしたら秋休みが夏休みみたいなものなのだ。
なので・・夏休みがない分、遊んでる暇などありもしない・・んだけどなぁ・・。
「でもさぁ、俺らは夏休みはないんだよ?そこらへん忘れてないよな、あかね」
「ぬかりなしだよ!」
「・・でも、だったら秋休みになったときに日本で一番でかい花火大会がこっちでやるじゃん。あれに行こうよ。」
「うーん、でも夏祭りは捨てがたいよ。ね、沙彩ちゃん?」
急に話を振られた沙彩ちゃんはびっくりした様子で慌てて「はい」と返事した。
「うーん、じゃあその日は早めに切り上げて帰るってことを約束できる?」
まるで保護者だな。
あかねはともかくとして、沙彩ちゃんは普通に女の子だ。
あかねほど強くはないだろうからな・・。
夜一人で歩かせることなんかできない。
・・いや、しないけど。
夏祭りとか夜だし人気多いし、逆に危ないような。
「私達のために泣いてくれたんだね、ありがとう」と言って。
泣けないあかねの代わりに沙彩ちゃんが泣いてくれた。
あかねは妹に申し訳なくて泣けるわけがないと、前に言っていたからちょうどいいのかもしれない。
「それはそうと。あのさ、暗い話はこれで終わりにして、いい話を思い出したの!」
あかねはニパニパと笑って話を続ける。
「実はね、来月夏祭りがあるじゃん!それに3人でいかない?」
「夏祭り・・ですか・・?」
涙声の沙彩ちゃんは鼻をすすりながら返答する。
「うん。ね、優輝どう?」
「いいけど。」
「じゃあ決まりだね!」
それにしても、入学してすぐに夏祭りなんて普通ならそう有り得る話ではないだろう。
これは、俺らが通っている高校の制度のおかげともいえる。
6月生として入学した俺らは、夏休みなんてものは存在しないかわり、秋休みがある。つまり、俺らからしたら秋休みが夏休みみたいなものなのだ。
なので・・夏休みがない分、遊んでる暇などありもしない・・んだけどなぁ・・。
「でもさぁ、俺らは夏休みはないんだよ?そこらへん忘れてないよな、あかね」
「ぬかりなしだよ!」
「・・でも、だったら秋休みになったときに日本で一番でかい花火大会がこっちでやるじゃん。あれに行こうよ。」
「うーん、でも夏祭りは捨てがたいよ。ね、沙彩ちゃん?」
急に話を振られた沙彩ちゃんはびっくりした様子で慌てて「はい」と返事した。
「うーん、じゃあその日は早めに切り上げて帰るってことを約束できる?」
まるで保護者だな。
あかねはともかくとして、沙彩ちゃんは普通に女の子だ。
あかねほど強くはないだろうからな・・。
夜一人で歩かせることなんかできない。
・・いや、しないけど。
夏祭りとか夜だし人気多いし、逆に危ないような。
