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表裏、一体。

第3章 恋人。

「では!行きましょうか!はいっ!」

差し出された手を、何ともない、というような雰囲気を纏いつつ握り返してみたけれど、実際は、かなり、緊張していた。

なんで。

緊張する必要なんてない。

何とも思ってないのに。

いや、

そうか……、








この暖かさを

私は

求め続けていたんだ。









「えみちゃん……?」

「…んー?」

「……いや、何でもない…。
さあ!まずはですねー、デートの定番っ!初デートでも心配なし!会話に困らない映画館に参りましょうか!」

「ふふっ。私と白内くんなら会話に困るなんてことないよー。今、映画って何やってたっけ…?」

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