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表裏、一体。

第4章 友達。

「でさぁ、今日暇ー?」

「えっと、今日も……ちょっと……」

白内君と、と最後の部分だけは言わないでおく。
たぶん、嫌がるから。
友花は、毎日のように合コンに行き、男を漁っている。外面はいいからモテそうなものなのに、やっぱり、伝わっちゃうんだろう、な。

「えー?今日も?最近付き合い悪くない?あ!わかったー!彼氏でも出来たんだー?」

どうせ作れるわけがないけど、
という嘲笑が含まれている気がして、


イラっとして、



なんか、





もう。








「うん、彼氏がね、毎日私を離してくれなくて、さ」







ああ、やっちゃった。









「……そうなんだー?」

よかったじゃん、と言う友花の口は、無様にひん曲がっていて……、

あ、
嘘、
ごめん、
友花、
違う、
待って、

ぐるぐると頭の中が回り、恐怖に包まれる。


どうしよう。

なんて、

続けたら、






嫌われない?

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