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表裏、一体。

第1章 好意。

2限、3限、といつものようにやり過ごし、昼休みもいつものように一人で乗り切る。
4限が終わる頃、私は疲れ切っていた。


なんで待ち合わせなんか……。


頭の中はそればかりだった。
例えば、休みの日なのに夕方からバイトが入っている日というのは、実に憂鬱。朝からずっと、頭の中にバイトが蔓延っていて、時間が近づくにつれ溜め息ばかりになる。
今、まさにそんな感じ。



いや、それよりも、嫌。



というか、サプライズって何。
上手く驚かなきゃな……。
まぁ、察しがつかない分、素直にびっくりはできるか。
わー!!どうしたのー?!とか言って。満面の笑みを浮かべて。それでいいんでしょう?



ああー…早く、終われ。

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