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WE ARE へんじん。

第15章 進展

「おっはよー」

ポンッと肩を叩かれ驚いていると

「今日、続きしよっか。」

岩崎裕大だった。

そうささやき、何事も無かったかの

ように友だちを追いかけていた。

「......」













「紫苑〜ファ部行こっ」

加夜が下校するなり飛びついて来た。



グラウンドは野球部の掛け声で

校内も生徒の声で騒がしい。

セミだって負けずに鳴いている。

学校全体が音に充ちている。

「何ぼーっとしてんの、入るよ」

加夜の声に我に返る。

もう部室についていた。

ファッションクラブ と書かれている

プレートをチラリと見て

ドアに手をかける。

今日は、あまり人が来ていない。

翔悟と目が合う。

チラリと目を横に流したので

大人しく横に座る。



軽く、手を重ねてくる。

意外と熟れているのかな と顔を見ると

少し赤い。

何か、かわいい。




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