
人型ナビ
第3章 ドライブ①
体を拭いてあげながら前を向いたままの香枝に話しかける。
「明日は休日だよ。どこにいこうか」
香枝は、俺のほうに振り向いてはにかむように笑ってから、嬉しそうに言った。
「いつきと、なら、どこでも、いい、です」
なんとも健気な香枝だ。
「新しい香枝」と違い、「古い香枝」はどこにいきたいかと聞く前に自分の行きたい場所を言ってきた。
それも大半がショッピング。
そうじゃなければ、テーマパークだ。
テーマパークなんかあっという間にお金が飛ぶ。
お金の問題など気にしていたら仕方ないのだが、テーマパークに行っても乗り物はあまり乗らず、殆ど、テーマパーク内にある店の中をうろうろとし、これが欲しいだの、あれを買って欲しいだのとうるさかった。
そして今。
「新しい香枝」を目の前にして思うのだ。
どうしてあんなわがままな女を好きになって引き止めたりなどしたのだろうと。
今となっては別れてよかったとさえ思うくらいだ。
「香枝は最高に可愛いね」
「ありがとう、いつき。いつきは、私、の、最高の、彼氏、だよ。」
香枝にはしっかり教え込んだことがある。
それは、俺と香枝の関係性だ。
俺と香枝は恋人同士だということをしっかり教え込んだ。
だから、最初のうちはパートナーとか、ご主人とか言われていたのだが・・教えられて学習してからは関係性を学習したことでパートナーやご主人のところが「彼氏」になったのだ。
これほど嬉しい事はないだろう。
うん、満足。
我が人生に一片の悔いなし。
香枝は俺の最高の彼女だな、うん。
「明日は休日だよ。どこにいこうか」
香枝は、俺のほうに振り向いてはにかむように笑ってから、嬉しそうに言った。
「いつきと、なら、どこでも、いい、です」
なんとも健気な香枝だ。
「新しい香枝」と違い、「古い香枝」はどこにいきたいかと聞く前に自分の行きたい場所を言ってきた。
それも大半がショッピング。
そうじゃなければ、テーマパークだ。
テーマパークなんかあっという間にお金が飛ぶ。
お金の問題など気にしていたら仕方ないのだが、テーマパークに行っても乗り物はあまり乗らず、殆ど、テーマパーク内にある店の中をうろうろとし、これが欲しいだの、あれを買って欲しいだのとうるさかった。
そして今。
「新しい香枝」を目の前にして思うのだ。
どうしてあんなわがままな女を好きになって引き止めたりなどしたのだろうと。
今となっては別れてよかったとさえ思うくらいだ。
「香枝は最高に可愛いね」
「ありがとう、いつき。いつきは、私、の、最高の、彼氏、だよ。」
香枝にはしっかり教え込んだことがある。
それは、俺と香枝の関係性だ。
俺と香枝は恋人同士だということをしっかり教え込んだ。
だから、最初のうちはパートナーとか、ご主人とか言われていたのだが・・教えられて学習してからは関係性を学習したことでパートナーやご主人のところが「彼氏」になったのだ。
これほど嬉しい事はないだろう。
うん、満足。
我が人生に一片の悔いなし。
香枝は俺の最高の彼女だな、うん。
