
人型ナビ
第4章 ドライブ②
食事を済ませて、車に乗り込んでまた走り出す。
目的の一つは達成したので、次は景色をみながら竜神峡の橋を渡りながら散歩なんてどうだろう。
きっととても気持ちがいいはずだ。
景色を見ながら散歩なんて贅沢だと思う。
「香枝、出発しよう。竜神峡大吊橋に行くよ」
「はい、ルート案内、します」
香枝が言うように走り出す。
他に通る人も誰もいないので、自然とアクセルを踏んでしまう。
「スピードが、ですぎています。」
「たしかにこの速さだとつかまっちゃうけど、遅すぎてもダメなんだよ」
「・・・?」
首をかしげてしまった。
可愛いものだ。
しかし、いつものことだが、香枝には臨機応変ということが理解できないらしい。
どんなにドライブを重ねても毎回同じことを言ってくる。
それはそれで楽しいのだが・・。
「スピード、を、出すのは、危ない、です」
何度も同じことを指摘されてしまうと、アクセルを踏む足が緩む。
「わかったよ、急ぐような旅でもないしな。」
「旅、とは、なんですか?」
「そうだな、旅行かな」
「旅行、するの、ですか?」
「日帰りでも、旅行気分だから。プチ旅行だね」
「日帰りも、旅行、ですね」
分からない単語はその都度聞いてくる。
そうやって学習していくのだ。
だからこそ、こうしてドライブを重ねることが楽しくてならない。
一種のゲームのような・・そんな感じだ。
「1キロ、先を、右、です」
「1キロ先だね」
「車線、変更を、して、くだ、さい」
「1キロもあるから、もっと先でよくない?」
「転ばぬ、先の、杖、です」
なんだかおかしな登録をされてしまっている。
まぁいいか、説明してもいいけど、これはこれで面白い。
ちょっとオバカさんな女の子のが可愛いしな。
目的の一つは達成したので、次は景色をみながら竜神峡の橋を渡りながら散歩なんてどうだろう。
きっととても気持ちがいいはずだ。
景色を見ながら散歩なんて贅沢だと思う。
「香枝、出発しよう。竜神峡大吊橋に行くよ」
「はい、ルート案内、します」
香枝が言うように走り出す。
他に通る人も誰もいないので、自然とアクセルを踏んでしまう。
「スピードが、ですぎています。」
「たしかにこの速さだとつかまっちゃうけど、遅すぎてもダメなんだよ」
「・・・?」
首をかしげてしまった。
可愛いものだ。
しかし、いつものことだが、香枝には臨機応変ということが理解できないらしい。
どんなにドライブを重ねても毎回同じことを言ってくる。
それはそれで楽しいのだが・・。
「スピード、を、出すのは、危ない、です」
何度も同じことを指摘されてしまうと、アクセルを踏む足が緩む。
「わかったよ、急ぐような旅でもないしな。」
「旅、とは、なんですか?」
「そうだな、旅行かな」
「旅行、するの、ですか?」
「日帰りでも、旅行気分だから。プチ旅行だね」
「日帰りも、旅行、ですね」
分からない単語はその都度聞いてくる。
そうやって学習していくのだ。
だからこそ、こうしてドライブを重ねることが楽しくてならない。
一種のゲームのような・・そんな感じだ。
「1キロ、先を、右、です」
「1キロ先だね」
「車線、変更を、して、くだ、さい」
「1キロもあるから、もっと先でよくない?」
「転ばぬ、先の、杖、です」
なんだかおかしな登録をされてしまっている。
まぁいいか、説明してもいいけど、これはこれで面白い。
ちょっとオバカさんな女の子のが可愛いしな。
