あなたに会うために、
第2章 いつもの日常
階下に降りると、机の上には
日菜子の朝ごはんが置いてあった。
日菜子の母親は出勤時間がとても早いので、
朝ごはんを作って行ってくれる。
父親は単身赴任のため、朝の時間は1人である。
ご飯を食べ終わり、洗い物を済ませると、さっきまで
気づかなかったが、机の上に手紙が置いてあった。
「ん、お母さんから?」
そうつぶやいて開いてみると、
『日菜子へ
おじさん家に届けなくちゃいけない
荷物があるんだけど、
母さん行けそうにないからかわりに届けてくれないかな?
母さんの部屋に置いてるから、よろしくね。』
「へー、おじさん家に荷物か。」