
honey-仕事と恋と・・・
第1章 *prologue
「んーっ…」
作っていた資料を一通りまとめ終えた私は思い切り背伸びをした。
立科心(たてしなこころ)、27歳。
高校からずっとやりたかった絵本製作の会社に就職し、つい先日、一つ大きな企画を任されたばかり。
その企画書を明後日までに仕上げねばならず、定時を過ぎてもなお自分の机の前でパソコンとにらめっこをしていた。
「せっかく任されたんだから、自分も楽しめるものにしたいもんね。」
そう思いつつ、私は一通りまとめ終えた資料をプリントアウトし、帰路についた。
家まで歩く途中、ふとメール受信の音が聞こえた。
開いてみると、啓太からだった。
【仕事お疲れ。晩御飯でもどう?】
啓太は、大学時代からの私の恋人。かれこれ6年付き合ってます。
まだご飯を食べてない私のお腹はもうグーグーなる寸前。
【啓太もお疲れ様!私もまだ食べてないからちょうどよかった!この間ランチで行ったお店でどう?】
そう返信すると、啓太からすぐにいいよ、と返信。
ということで、私は待ち合わせの店へ急いだ。
お店に着くと、ちょうど啓太も着いたところだったらしく、お店の玄関で合流した。
「前にランチで来た時美味しかったから、ディナーも気になってたんだよね。」
私がそう言うと、啓太は少し微笑んで窓の外を眺めた。
しばらくお互いの仕事の話や友達の話などをしていると料理がきた。
ご飯を終え、軽くワインを飲んでのんびりしていると、不意に啓太がキスをしてきた。
急のことに驚き、思わず啓太を見ると、その眼はどこか悲しげな眼をしていた。
「どうしたの?」
そう私が尋ねると、啓太は少し重たそうにこう呟いた。
「俺達、別れよう。」
あまりに突然のことで啓太が何を言っているのか飲み込めなかった。
「別れるって、なんで…」
6年も付き合っていれば、自然に結婚も考えていた。
1年くらい前まではお互いに結婚の話も時々だしていたのだ。でも、最近は私の昇進や啓太の昇進などで話がでなくなりつつあった。
「ごめん。」
それから私はどうやって自分の家まで帰ったか覚えていない。
気づいたら玄関の鍵を開け、靴を脱いでいた。
また、1通メールを受信した。
【いきなりでごめん。海外転勤とそのまま5年は向こうに住まなくちゃいけなくて。心の仕事のこともあるからあの決断しかなかった。ごめん。 啓太】
作っていた資料を一通りまとめ終えた私は思い切り背伸びをした。
立科心(たてしなこころ)、27歳。
高校からずっとやりたかった絵本製作の会社に就職し、つい先日、一つ大きな企画を任されたばかり。
その企画書を明後日までに仕上げねばならず、定時を過ぎてもなお自分の机の前でパソコンとにらめっこをしていた。
「せっかく任されたんだから、自分も楽しめるものにしたいもんね。」
そう思いつつ、私は一通りまとめ終えた資料をプリントアウトし、帰路についた。
家まで歩く途中、ふとメール受信の音が聞こえた。
開いてみると、啓太からだった。
【仕事お疲れ。晩御飯でもどう?】
啓太は、大学時代からの私の恋人。かれこれ6年付き合ってます。
まだご飯を食べてない私のお腹はもうグーグーなる寸前。
【啓太もお疲れ様!私もまだ食べてないからちょうどよかった!この間ランチで行ったお店でどう?】
そう返信すると、啓太からすぐにいいよ、と返信。
ということで、私は待ち合わせの店へ急いだ。
お店に着くと、ちょうど啓太も着いたところだったらしく、お店の玄関で合流した。
「前にランチで来た時美味しかったから、ディナーも気になってたんだよね。」
私がそう言うと、啓太は少し微笑んで窓の外を眺めた。
しばらくお互いの仕事の話や友達の話などをしていると料理がきた。
ご飯を終え、軽くワインを飲んでのんびりしていると、不意に啓太がキスをしてきた。
急のことに驚き、思わず啓太を見ると、その眼はどこか悲しげな眼をしていた。
「どうしたの?」
そう私が尋ねると、啓太は少し重たそうにこう呟いた。
「俺達、別れよう。」
あまりに突然のことで啓太が何を言っているのか飲み込めなかった。
「別れるって、なんで…」
6年も付き合っていれば、自然に結婚も考えていた。
1年くらい前まではお互いに結婚の話も時々だしていたのだ。でも、最近は私の昇進や啓太の昇進などで話がでなくなりつつあった。
「ごめん。」
それから私はどうやって自分の家まで帰ったか覚えていない。
気づいたら玄関の鍵を開け、靴を脱いでいた。
また、1通メールを受信した。
【いきなりでごめん。海外転勤とそのまま5年は向こうに住まなくちゃいけなくて。心の仕事のこともあるからあの決断しかなかった。ごめん。 啓太】
