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夕雲の中学生恋愛日記

第4章 勉強会

そうして、3人の勉強会が始まった。私は、わからないことや、重要だと思ったことをノートにメモしていった。智也くんは熱心に教えてくれて、質問にも優しく応えてくれた。祥亘は問題が解けるようにところどころに小さくメモしたり、丁寧に色分けをしていた。

少し時間がたった頃に、智也くんが『休憩しようか。』と言って勉強会を中断した。いろいろ疲れた私と祥亘はその場に寝転がった。

「夕雲も祥亘もちゃんとできんじゃん。授業まともに聞いてるんだ?」

「じゃないと、部活辞めることになっちゃうし・・・。少しでも志望校に入りやすくしたいから!」

「うわ、もう受験のこと考えてる。夕雲は偉いな。」

そういって智也くんは私の頭をクシャッと撫でた。その手は昔と変わらないくらい優しくて、心地よかった。

「頭よければどこでも入れるじゃん。」

「そういう慢心がダメなんだよ、祥亘。」

智也くんは祥亘にでこぴんをした。

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