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夕雲の中学生恋愛日記

第9章 文化祭

「緊張してんの?」

「なんでわかったの?」

「夕雲の緊張したときの癖が出たから。まだリハーサルだよ?大丈夫だって。」

「うん。」

リハーサルは案外楽しかった。ポーズをとるのは恥ずかしかったけど。

「俺は玄関で待ってるから、ゆっくりリハーサルしてきな。」

「はぁい」

そのまま順調にリハーサルは進んで、無事に終わった。時々、会場係の仕事をする祥亘の視線は気になったけど、なんとかできたと思う。

「終わった?」

「うん、もうかえっていいよって、生徒会が…」

「じゃあ、帰ろ。」

手を繋いで帰る。これにももう慣れた。ずっと手を繋いでいるから。まだ恥ずかしかったりするけど、智也くんは私にペースを合わせてくれる。そこはやっぱり大人だと思う。

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