テキストサイズ

夕雲の中学生恋愛日記

第11章 嫉妬

ドアの向こうに智也くんと祥亘がいて、何を話しているのかまではわからなかった。だけど、きっと大切な話。邪魔はできない。

「私、どうすればいいんだろう。」

「夕雲はどうしたい?俺は夕雲のしたいようにしていいよ。ただし、後悔はしない。約束な。」

「智也くん、祥亘は?」

「帰った。」

「そう。」

智也くんはいつもみたいに私の頭を撫でてくれる。優しくて温かい私の頭を覆えるくらいの大きな手。この手の温もりを私は忘れない。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ