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陽だまりの空

第2章 彼

翼は中学生のころ。地味とまでは行かないが

今みたく取り巻きに囲まれるほど目立ってはいなかった。

「学園の王子様と付き合ったら大変だろうねえ、、」

付き合う、、。翼の恋人、、か、。


「いいなぁ、、」

思わず口に出していた。

やばいと思ったのもつかの間。


「そうだよなー。愛羅は、翼の彼女になれねぇもんな」


「うわっ!桐眞!き、聞いてた、、?」

高校から知り合ったクラスメイトの桐眞が声をかけてきた。


「うん。最初から。」


「あ、そうなんだー、最初ねー、良かった良かった、、って良くない良くない!!」


最初からとか最悪っ!

よりによってこいつに聞かれてたとか…。

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