テキストサイズ

中学生

第3章 好きってなんだろう




給食中


私はおなじ班の人達と喋っている。

その中に澤谷という男子がいる。
私が前に好きだった人だ。

澤谷は私の好みとは全然違っていた。

私の好みのタイプは、背が低くて、童顔で、女装が似合えばもっといい。いわゆる可愛い系男子。

だけど、澤谷は全然違う。背は低いし、童顔でもないし、女装は絶対に合わない。

だから、私は本当にこの人のことが好きなんだ。と思っていた。前までは。

日曜日のある日、私達長距離はクロカンをしに、エ○パまで配車で行っていた。

私が乗っている車は、私、シュラちゃん、二年の先輩、三年の先輩が乗っていた。

朝早いせいか、話していないせいか、二年の先輩は寝てしまっていた。

私は、二年の先輩の隣に座っていた。
その先輩の寝顔が可愛くて。可愛くて。
しかも、首が私のほうに倒れるたびにハッとして起きるのがキューンとしちゃって。もう、私の方に倒れていいよぉって、変態みたいだけど、思ったぐらい。

その先輩に恋をしたんだ。と思った。だから、澤谷は好きではなかったんだ。と思った。

けれど、3日ぐらいたったら、もうその気持ちはきえていた。
同じ長距離でも、女子と男子は別々に行う。
そのせいか、全然先輩を気にしなくなっていた。
今でも、たまに隣を通ったりしたら、少しドキッっとする。

けれど、これは恋ではないんだろうなぁと思った。

もう、恋がわからない。どういう気持ちが好きなのか、全くわからない。

澤谷と話してて、私、澤谷に執着するな、ともこの頃思うし、同じクラスのまっちゃのことも、私、好きなのかな?と思う。

どれが本物なのか、わからない。


でも、今はこれでいいのかな、と思っている。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ