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君だったから。

第5章 私の道はどっち?

拓真の言葉は嬉しかったが、誤解を招くものだった。

「はっ!?彼氏?」

「そうだよ。俺はアリスの彼氏。1ヶ月はとうに過ぎた。」

修也は困っていた。

ていうか、私を拓真の彼女にしてくれるの…?

私は今、黙って立つことしかできない…

口出して、なんか言われてもやだし。

それに拓真を否定したら、本当にただの友達になっちゃう。

そのとき

「香月!」

修也は私を呼んだ。

「本当にこいつは香月の…彼氏…なのか…?」

うつむいたまま私は答えた。


















「そうだよ。私は拓真が好きなの。ごめんね。」

















修也に謝った意味はわからなかった。

でも、なにか感じていた。

感じてしまっていた。














修也は私のこと好きなんじゃないかって。

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