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それから、三日後にナギサ嬢は受付から秘書課に移動となる。


「お二人は、元OLだったんですね、」

「そういうことになるね」(笑)


ナギサ嬢は、そのお客様と付き合うようになる。
「高円寺雅人」
アパレル会社の社長でもあった。

しかし、高円寺雅人は婚約者の九条晴香(くじょうはるか)がいたのである。

ナギサ嬢は、それを知りつつも高円寺雅人と付き合っていた。


それから三ヶ月後、高円寺雅人は 九条晴香と婚約解消をする。


「それって、彼氏を寝取ったということですか、」

「そういうことになるね、」


孟の中のナギサ嬢のイメージが少しばかり変わっていく。

そして、1ヶ月後に九条晴香は自殺をしてしまった。
遺書も残されていた。

その遺書には、高円寺雅人の恨み辛みが書かれている。
九条晴香の遺書の最後のページには、赤いペンで…

「 愛されたかった 」


と遺書には書かれていたそうである。



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