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曖昧☆Bboys

第17章 甘くて切ないドライブ

ビルの階段を地下に降り、重厚な扉を開くと意外にも明るい店内で、「いらっしゃいませ〜」と威勢の良いお兄さんの声がカウンターから聞こえた。


「おう、いらっしゃい」


霧人の顔を見るなり、カウンターのお兄さんは親しみの顔に変わった。


「カウンター?」


「座敷がいいかな」


「奥が空いてるよ」


店の左に進み、奥の座敷に靴を脱いで上がった。


壁際に私を促し、向かい側の霧人は上着を脱ぎがら座った。

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