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曖昧☆Bboys

第17章 甘くて切ないドライブ

中年女性の店員さんが気を利かせて私達の上着を預かってくれクロークに仕舞ってくれ、お互い座敷のテーブルに向かい合わせでやっとまともに顔を見合った。


相変わらず好みどストライクな顔立ちでどきゅんと心臓は正直に鳴った。


「ここの海鮮はみんな新鮮だよ」


「なんか高そうなお店だけどよく来るの?知り合い?」


「たまにしか来ないけど、普段はカウンターが多いから結構親しくなっただけ」


「へ~そうなんだ。なんか緊張しちゃう」


「大丈夫だよ、海鮮料理の店だから和風な佇まいなだけ」


「うん、でも居酒屋とかと違うお座敷なんだもん」


「そうかな~」


霧人は高級感な雰囲気を全く気にせず、お絞りで手を拭きながらメニューに視線を落としている。





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