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曖昧☆Bboys

第25章 ビターな二人

美咲はいつものように窓の外を見ている。


こんな時近くにいるのに何故か遠くに感じて胸が詰まる。


楽しい話をしなくちゃ。


トークが得意な俺が何故か焦る。


「今日も寒いな」


「そうだね」


「・・・・・・」


なんだよ、俺。


思い切り会話に滑ってるし。


「ニューヨークはもっと寒かったよ」


「そうなんだ」


「・・・・・・」


美咲の興味のなさそうな返答にくじけて、とうとうラジオをつけた。


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