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曖昧☆Bboys

第26章 すれ違いなハート

求められている時はあんなにも強気で会わないなんて言ったくせに、もうそれがないと思うと、それはそれで寂しい。


都合の良い自分の気持ちにまたもや嫌気が差してくる。


あ~もうっ!


しかも、そう思いながらも彰吾の帰りをどこか待っている。


どうにか気持ちを紛らわそうと、部屋の隅に置かれていた彰吾の音楽雑誌をペラペラ読み出した。


「どれもこれもギターなんて同じじゃない」


ブツブツ独り言を言いながら、ホットカーペットの温かさに勝てず転寝をしてしまった。





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