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曖昧☆Bboys

第28章 君の事

俺が彼を褒めた時の美咲の表情は誇らしげであんなに嬉しそうな顔だったのに...


どうして...


涙より先に思わず鼻水が出そうになって思い切り啜った。


「今日は私が必要だね」


目の前にいたカエが頬杖を付いたまま言った。


うっすらと口元が笑っているのに同情した瞳を向けていた。


「・・・・・・」


カエには応えず、ただ黙って同じグラスを洗い続けた。


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