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曖昧☆Bboys

第33章 チャンスは逃すな

「歌も歌えるんだね」


「はい、一応ソロなんで」


「君のギターはもう何度も聴いてる」


「そうなんですか!ありがとうございます」


「ギター良くなったよ。しかも声も魅力的だ」


「マジっすか⁈」


そんな前からファンとは嬉しいが、益々そっち系かと思ってしまう。


「君の魅力が全面に出てきた」


「照れますね」


ファンには寛大に!男女問わず嬉しいものだ。


するといきなり俺の肩を掴んだ。


「どうかな?僕に君の音掛けてみない?」


「はい?」


唐突な問いかけに思わず素っ頓狂な声になってしまった。


「申し遅れた。これ僕の名刺」


名刺を差し出され、名前を見るが分からない。


しかしそこには俺も知っているレーベルの名あった。

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