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天女

第4章 お城のなかで

「お名前を伺っても?」

「あたしは葉桜 龍造寺葉桜よ」


「この扉開かないんですが」

「それは……あなたには関係ないわ」

手に抱えたものが落ちそうになる

(動揺してるのかな)

「大丈夫ですか」

葉桜さんは顔を背けて
それじゃあねとだけいうと
書筒をかかえながら去っていった。

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