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天女

第5章 陰謀

「それとその紙なんだが 家族になる時に契りを結ぶという内容だ」

「こっ 婚約届け!?」

「お前と二人で書きたかったからまだ白紙だが」

この人となら上手くやっていけそう。
「ありがーー」


「おかしい 消えてる」

「あるじゃない?」

「ここに龍を彫っていた……別の木刀を持ってきた覚えはないのだが」

私はぐるりと辺りを見渡す。

「あ」

「どうした?」

「私も寝ぼけているのかも」

「昼寝でもしてたのか」

「違ーう! 独眞の後ろにいる」
大きな龍。

「うわっ!?」

「えっ! 独眞でも驚くの?」

「驚くのはそこではないと思うのだが」

すると龍は欠伸をしてから
旋風を起こし力強く空へと昇っていく。
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