テキストサイズ

フーセンガム

第21章 海

(二宮side)

翔と、海にやって来た。

「うーみー!」

テンションが上がって砂浜を走る。

櫻「和也っ、待って」

後ろから翔が追いかけてくる。
なんか夢が叶った気分♪

「翔。浮き輪貸して」
櫻「え?」
「俺、浮き輪でゆらゆら派だから」
櫻「ゆらゆら派?」
「うん。」

翔は、『ゆらゆら派』の意味を考えていた。
頭かたいなぁ。
勉強ばっかりしてるからだよ!

「とりあえず、海にレッツゴー!」

翔から浮き輪を奪い取り、海に向かって走る。

櫻「和也!待ってって」

翔、お母さんみたい(笑)

「ふわぁあ…気持ちい…」

暑いぐらいの温度と、冷たい海水がいい感じにマッチしてて眠くなる。

櫻「和也!寝ちゃ駄目でしょ」

翔に頭を叩かれる。

「寝ないよ、智くんじゃあるまいし…」

パッと顔をあげるとみたことのある顔が翔の後ろに見えた。

誰だ?

櫻「和也?」

バシャバシャと水をきって近づいてみる。

葵「あれ?和也じゃん」

……姉ちゃん。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ