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フーセンガム

第21章 海

(櫻井side)

和也が、青ざめた顔で俺を見る。

「どうした?具合悪い?」
ニ「ちょ、こな…」
葵「あれ?和也の友達?」

誰、この人。
すごい綺麗で可愛かった。
男ならすぐに惚れるな。

ニ「う…ま、まぁ…」
「違います」

和也の手を引いて胸に抱き締める。

「恋人です。」
ニ「ちょ、翔っ」

俺から離れようとする和也を強く抱き締める。

葵「そんな怖い顔したらイケメンが台無しだぞ?」
ニ「ちょ、やめろって…」

和也が女の人に言う。

葵「いいじゃん、まさか和也にアッチの気があるなんてしらなかったし」
ニ「うっせー」

親しげがあってムカついた。

葵「で?付き合ってどんぐらい?」

なんで、言わないといけな…。

ニ「一年ぐらい…」

え?言うの?

ニ「てか、駿さんは?」
葵「あ、駿?いま、愛美と海に入ってるよ」
ニ「へ~」

全然、話についていけない。

葵「あっ、ごめんね。私、二宮葵ってのは旧名で坂下葵です。」
「え?」
ニ「姉です。」

はぁ…よかった。

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