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フーセンガム

第22章 留守

(大野side)

「いってらっしゃ~い」

二人を見送り、玄関の鍵を閉める。
振り向くと、ちゅっとキスをされる。

相「ここでする?」
「まだできないから」
相「なんで?」
「お皿片さないと」

雅紀の腕からすり抜け、キッチンに向かう。

相「じゃ、アイス食べて待ってるね♪」
「は~い」

冷凍庫からアイスバーを持ち出し、ソファに座りテレビを観ていた。

「あ、雅紀」
相「終わったの?」
「ううん。翔ちゃん達が帰ってくるまでに買い物行かないと」
相「なんで!」

どんだけしたいの(笑)

「今日で、最後だからパーってしたいじゃん」
相「う~ん…」

雅紀は腕を組んでなにやら考えていた。

「とにかく、翔ちゃんからもらった飯代で最大限のパーをつくらないと」
相「うん、そうだね!いいパーをつくらないと!」

今ごろだけど『パー』の意味わかってるのかな?
言い出した僕も実は適当に言ってたから訳わかんないんだけど。

相「じゃ、レッツゴー!」

切り替え早いな(笑)

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