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フーセンガム

第25章 最終日③

(大野side)

雅紀と二人きりになった。

相「ねぇ、しようよ~」
「嫌だ、しない!」
相「さっき、スーパーで誘ってくれたじゃん!」
「さっきはさっき!今は今なの!」

実は、眠気には勝てそうになかった。

相「わかってるんだよ!智が眠くなったことは!」
「え?」

わかってんのになんで?

相「だけど、性欲には負けらんない」
「負けてよ!」
相「智こそ、眠気に負けてよ!」
「無理だよ!」
相「頑張ってよ!」
「雅紀も頑張ってよ!」

終わりが見えない迷宮に迷いこんだ。

相「俺はハンバーグがいい!」
「オムライス!」
相「卵だったら、卵焼きがいい!」
「卵焼きだったら、目玉焼き!」

性欲とか、眠気の話ですらなくなってた。

「もう…疲れた」
相「俺も…」

二人でベッドに倒れこんで、ふふっと笑う。

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