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フーセンガム

第27章 文化祭

(大野side)

『受験生』という言葉に自覚をもったころ、文化祭の準備が始まる。

櫻「はーい、聞いて」

教卓の側で、手を叩いて皆の注目を集める翔ちゃん。

…さすが。
さっきまで騒がしかった教室が静まる。

櫻「文化祭なんだけど…なにしたい?」

教室のいろんな場所から声が飛ぶ。

「…イケメングランプリ」

雅紀が優勝するだろうな、なんて考えながら呟くと、周りの女子が騒ぎ始めた。

櫻「イケメングランプリ?」

翔ちゃんが聞くと、周りの男子も騒ぎ始めた。

櫻「あっ、じゃあ美男美女グランプリでいいかな?」

翔ちゃんが聞くと、拍手がおこる。

櫻「先生に言っとくんで、みんなでいい思い出つくりましょう!」

翔ちゃんが先頭に立ってくれるなら心配ないな。

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