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フーセンガム

第28章 勘違い

(相葉side)

櫻井先輩とお店に来た。

相変わらず、商品が無造作に置かれててぐちゃぐちゃに感じる。

櫻「雅紀は、なに着せたいの?」

眉間にシワを寄せて、考えるように顎に手を添える。

「俺は…ベタにメイド服かな」
櫻「だよね」

櫻井先輩が、ピンク色のメイド服を手に取る。

「そういうのが、好きなんですね」
櫻「え!?…まぁ」

恥ずかしそうにうつむく。

「智は…ベタな黒かな」

俺も、メイド服を手に取る。

櫻「ベタベタだね~」
「だって、智には一番黒が似合うんだもん」
櫻「そんなこと言ったら、和也だってピンクが一番似合うし」
「いや、でも」

二人で、言い合いを始める。
怒ったりは全然してないよ。

だって、この言い合いが幸せだから。

櫻「でもさ、俺的にはメイド服じゃなくて…」

櫻井先輩が、セーラー服を手に取る。

櫻「これにロングのウィッグがあったら完璧だね。」

櫻井先輩ー!
顔がにやけてますよー!

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