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フーセンガム

第31章 グランプリ

(二宮side)

櫻「次は、美女グランプリです。」

翔の格好いい姿をみて、楽屋に入って制服を着て、ウィッグを被る。

「う~ん…可愛いか?」

ふっと笑う。

後ろから女子生徒に話しかけられる。
その子は、美容師志望らしくウィッグに可愛いリボンをつけて結んでくれた。

「櫻井と、うまくいくといいね」

翔と同じクラスの女子だった。

「あたしは、応援してるよ」

言い残して、足早に去っていった。

「…ありがとうございます」

その女子の背中に向かってお礼を言った。

「よしっ、翔に惚れ直してもらう!」

気合いを入れて、舞台袖に移動した。

大「うわっ…緊張する…」
「あれ?智くん?」
大「………和也くん?」
「はい。」
大「すごっ…女子だよ!」

制服を着てやショートカットのウィッグを被っていた。

「ありがと」
大「あ、僕の番だ。行ってくるね」

智くんが、出ていくと会場はブーイングの嵐だった。

「…どうしよう」

舞台に立つのが、怖くなった。

大「和也くん…」
「大丈夫?」
大「ううん、駄目」

目から、涙がこぼれ落ちた。

相「智っ」
大「雅紀…」

どうしよう…怖い…。

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