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フーセンガム

第32章 愛

(相葉side)

すごいブーイングだった。

『男はでるな!』
『智ってオカマなの?』
とか、いろんな声が聞こえた。

智は、なにも言わないで舞台袖に戻っていった。

俺は、智の背中を追いかけた。

舞台袖には、可愛い女子(和也)がいて智と話していた。

智の目から、涙が出てた。

「智っ」
大「雅紀…」

智を抱き締める。

ニ「…どうしよう、怖い…」

聞き覚えのある声だった。

「……にの?」
ニ「……もう、でるのやめようかな」

にのは、智の頭を撫でた。

大「…うぁああん」

智は、声をあげて泣いた。

客席は、静寂に包まれるなかクスクスと笑い声が聞こえた。

櫻「…放送を続けてください」

櫻井先輩は、続行を決めた。

次が、にのと知っていながら…。

ニ「…行ってやる」
「えっ」
ニ「どんなブーイングが起こっても…智くんを泣かせたあいつらを俺は、許さない」
大「和也くん…」

にのは、笑顔で智の頭を撫でた。

ニ「応援しててね?」
大「うん…」

『エントリーナンバー5、二宮和也』

にのは、深呼吸をして出ていった。

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