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フーセンガム

第34章 実家

(二宮side)

「異変って…」
奏「翔から聞きましたか?お父さんの病気の話」
「…聞きましたけど、まだわかんないって言ってました。」
奏「やっぱり…」
「翔のお父さんは、病気なんですか?」
奏「余命1ヶ月なの」
「え?」
奏「お父さんは、もう死んでしまうの」

バンッ!と、ドアが開いた。

櫻「どういうことだよ…」

翔がいた。

櫻「なんで…教えてくれなかったんだよ!」
奏「まだ、言うときじゃ…」
櫻「じゃあ、いつ言うときがくんだよ」

翔は、泣きそうだった。

「翔…」
櫻「父さんは…」
奏「部屋にいるわ」
櫻「和也…行くぞ」

翔は、怒りなのか悲しみなのかわからない感情を内に秘めていた。

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