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フーセンガム

第36章 卒業式

(櫻井side)

卒業式が終わり、最後のホームルームが行われていた。

先生「ほんとに…ほんとにおめでとう」

号泣している先生。
なんだかんだ、お世話になったからな。

でも、涙は出なかった。
クラスメイトと離れるのに、悲しみとかないし…。

強いて言うなら、智と離れることぐらいかな。

大「翔ちゃん」

後ろから小声で話しかけてくる。

「なに?」
大「このあと、購買で待ち合わせしたからね」
「わかった。」

めんどうなホームルームを終えて、購買に向かう。

周りには、女子がいてなんか言ってる。
まぁ、無視しますけど。

ニ「翔」
「和也、待った?」
ニ「待ったよ。ホームルームながっ」
「ごめん、ごめん」
ニ「で?この女子は?」

和也が目を光らせる。

「ごめん。ついてきた」
ニ「はあ…」

和也が、ちょっと背伸びをして顔を近づけてきた。

「おねだり上手だね♪」

周りに女子がいるなか、ちゅっとキスをした。

ニ「ふん、俺の翔だもん」

腕を組んで、購買をあとにした。

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