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フーセンガム

第38章 深夜

(二宮side)

明日は休み。

翔をビックリさせるために、キッチンのみ電気をつけて料理をしていた。

もちろん、自分もなにも食べてない。

櫻「ふまい!」
「口にまだ入ってんのに喋らないの」

でも、「うまい!」って言われて嬉しい。

櫻「はって、ふまいんだもん」
「わかったから」

ちなみに、今のは「だって、うまいんだもん」

櫻「和也」
「ん?なに?」
櫻「あ~んして」
「えっ?」
櫻「いーじゃーん!」

子供みたいに拗ねる翔。

「もう…しょうがないな。なに食べる?」
櫻「和也」

ニコッと笑った。

「食べたい?」
櫻「えっ、いいの?」
「でも…」

立ち上がり、翔の横に立つ。

櫻「ん?」

翔の目を手で隠して、チュッとキスをした。

「今日は、俺がリードしていい?」

顔が、自分でも解るぐらい赤く、そして熱くなっていた。

櫻「うん。リードして」
「じゃあ…しよ?」
櫻「しよ」

久々だし、俺がリードする…緊張してきた…。

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