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フーセンガム

第39章 潤い

(櫻井side)

和也に手を引かれ、ベッドに座る。

ニ「翔…」
「なに?」
ニ「大好きだよ、愛してる」
「俺もだよ」

和也に押し倒される。

ニ「好き。大好き…」

呟きながら、俺の頬、唇、額、首筋。

ゆっくりキスを落としていく。

「和也、大丈夫。」

和也を抱き締める。

「そんな言わなくてもわかってるよ。」
ニ「ふぇ…」
「愛してるよ」
ニ「うん」
「愛してる」

強く抱き締める。

和也は、不安なんだな。

「リードできないね」
ニ「ごめん」

ずずって鼻をすする。

「いいよ。ゆっくりしよう」
ニ「うん。ありがとう」

和也を胸に抱えたまま、起き上がる。

和也を太ももに座らせ、和也を見上げる。

まだ、乾ききっていない涙を拭き取る。

ニ「たくさん…愛して」
「もちろん」

上からキスが降ってきた。

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