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フーセンガム

第3章 関係

(二宮side)

あー、マジで眠い。
朝ってなんでこんなに眠いんだろう。

大「和也くーん」
「うわっ!」

背中に体重がかかる。

大「おっはよぉ」
「おはようございます。朝から元気ですね」
大「購買のパン食べたいから」

理由が単純すぎる。
もしかして、大野先輩って雅紀並みの天然?

大「それよりさぁ、翔ちゃんの番号欲しい?」
「別に、大丈夫です。」
大「素直じゃないんだから」

なぜか嬉しそうに言う。

「大野先輩って、どうしていつも櫻井先輩の横にいるんですか?」
大「翔ちゃんが好きだから」

『好きだから』

「はぁ!?」
大「親友だしね」

あぁ…そう言うことね。

大「ビックリした?」
「そりゃ…」
櫻「智」

後ろから声が聞こえる。

大「噂をすれば」

嬉しそうに笑って、耳元で囁く。

櫻「あれ?二宮くん?」
「おっ、おはようございます」
櫻「おはよう」

眩しいくらいに微笑みかけられる。

大「僕、先行くね~」

ウインクをして去って行った。

「…。」
櫻「…。」

なんか、意識しちゃって全然上手く喋れない。
櫻井先輩にも、気ぃ使わせちゃってるし…。

櫻「今日って時間ある?」
「え?あっ、はい」
櫻「ちょっと…付き合ってくれない?」

嬉しいお誘いです。

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