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フーセンガム

第40章 会社

(櫻井side)

朝、起きると鼻歌を歌いながら料理をしている和也がいた。

「おはよ」
ニ「あ、おはよ。翔」

満面の笑みを浮かべていた。

「機嫌いいね」
ニ「当たり前だよ。翔の会社に行けるんだよ?嬉しいよ」

和也は、いつものお弁当箱に唐揚げを詰めていた。

「唐揚げ?」
ニ「うん。好きでしょ?」
「好き。でも…」
ニ「ん?」

首をかしげる。

「和也には敵わないね♪」
ニ「きゃっ、嬉しい♪」

今日の和也はいつもの何倍も女っぽい。

「きゃっ、恥ずかしっ」
ニ「もう…真似しないで!」

いまさら照れる和也。

「ふふ、じゃ着替えてくるね」
ニ「はぁ~い♪」

可愛い声を背に、着替えを始める。

あれ?
『どっか行こうか』
ってどこに行くんだ?

会社は、会議だけだからお昼食べておしまいだけど…。

その後、どうしよう。

ニ「しょーお、ご飯できたよ~」
「はーい!」

まぁ、後ででいっか。

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