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フーセンガム

第41章 宝石

(櫻井side)

お昼を食べて、車で宝石店に向かう。

ニ「ネックレスかぁ…」
「ん?」
ニ「翔に買ってもらうのも初めてだし…なにより、ネックレスを初めて買う」
「そうなの?」
ニ「うん。だから、楽しみ」

ふわって笑う和也。

「よし、着いたよ。先に行っててもらえる?」
ニ「うん。わかった。」

和也が、出たのを確認し電話をかける。

「櫻井です。いま、入っていくんで確認お願いします」

電話は、ここの宝石店に繋がっている。

実はこの宝石店には二つの部屋がある。

ひとつは、いろんな人が使う普通の宝石ショップ。

もうひとつは、全てが150万円以上の宝石店。

和也は、奥の部屋に通してもらった。

その間に…。

「ネックレスでも買いますか」

奥の部屋に通した理由は、指輪のため。

もちろん、婚約指輪。

そのために、店員さんに指輪の好みを聞くように言った。

坂野「いらっしゃいませ。」
「このネックレスの色違いありますか?」
坂野「ございますよ。赤、黄色、緑がありますが。」

赤、黄色、緑…。

「赤と黄色、下さい」
坂野「かしこまりました。」

袋を車の後部座席に隠す。

そして、その足で和也を迎えに行く。

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