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フーセンガム

第1章 出逢い

(二宮side)

今日も、ガヤガヤと教室が賑わう。
教卓のそばには、数人の女子。
キャーキャーと甲高い声で騒ぎたおす。

「うるせぇ…」

我慢できずに立ち上がり、教室を出る。
長い廊下は、いろんな人とすれ違う。

「にーの」

後ろから、肩を叩かれ振り返る。

相「やっほ~」

目と鼻の先に相手が居るのに手を振る。
彼は、同級生の相葉雅紀。
天然で、明るいキャラクターからいつも人に囲まれている。

「なんか用?」
相「別に?見つけたから来ただけだよ」
「あっそ。」

冷たくいい放ち、前を向き歩き始める。

相「どこ行くの?」
「購買」
相「俺も行くー」
「お好きにどうぞ」

長い廊下を抜け、階段を使いひとつしたの階に降りる。

相「たくさん人居るね」
「…うん」

珍しい…。
こんなに人が居るなんて…。

「キャー!」

女子共の甲高い声が耳に響く。
ついつい、顔をしかめてしまう。

相「あれってさ…」

雅紀が肩を叩く。

「何?」
相「櫻井先輩と、大野先輩じゃない?」

櫻井先輩と大野先輩?
…誰だよ。

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